日本酒を飲んだことがない、日本酒って色々ありすぎて何を選べばいいかわからない。という方もおられると思います。
日本酒を選ぶ基準は様々ですが、やはり最初に飲む日本酒って重要です。
それによって、今後日本酒を飲もうと思うかどうかの分かれ目になりますからね。
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目次
日本酒はおじさんの飲み物で悪酔いする?
今では、色々な日本酒蔵の方が本当に美味しい日本酒を造っています。
しかし、昔は「三増酒」といって、少量の米や米麹で造ったもろみに、日本酒と同等に薄めた醸造アルコールを混ぜて甘みや酸味を加えて販売されていました。
そんな話も昔のことで、戦時中や戦後の話です。そりゃその時代は、日本酒はおじさんの悪酔いするための飲み物みたいなものですよね。
そこから、ワンカップや安いパック酒を飲むおじさんが増え、「日本酒=おじさんの飲み物」になったんです。
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まず初心者が日本酒を選ぶ基準
今回のテーマは日本酒を飲んだことがない、もしくは日本酒初心者の方向けにお話しています。
あまり難しいことよりも、シンプルに解りやすく何がいいかを伝えていこうと思います。
まず、日本酒の種類と特徴は知っておく必要があります。
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日本酒の造りと種類
まず、すごーーーく大きく分けて日本酒には2つのタイプがあります。
それが、「本醸造」と「純米酒」です。
まずこの2つの違いを覚えておいて下さい。
違いは、原材料になります。
【本醸造】・・米、米麹、醸造アルコール
【純米】・・米、米麹
純米はその名の通り、精米歩合を70%以下を原料とし、米と米麹だけで造られています。
本醸造は、お米の精米歩合が70%以下を原料に、白米の重量の10%以下の醸造アルコールを添加して造られたお酒です。
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分づき米(お米の精米がよくわかります)この分づき米の記事を見てもらえるとわかりやすいと思います。
精米歩合70%は、玄米の表層部を30%削り取ることを言います。米の胚芽や表層部にはタンパク質・脂肪・ビタミンなどが含まれていますが、これらの成分が多いと清酒の香りや味を悪くしてしまうんです。そこで精米によってこれらの成分を少なくしていくんです。
もろみにアルコールを適量加えることで香り高くスッキリした味になります。アルコールの添加は清酒の香味を劣化させる乳酸菌の増殖を防止する効果もあります。
日本酒は特定名称酒でカテゴリー分けされます。特定名称は、使用原料と精米歩合により変わります。
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | |
吟醸 | 純米大吟醸 | 米、米麹 | 50%以下 |
大吟醸 | 米、米麹、醸造アルコール | 50%以下 | |
純米吟醸酒 | 米、米麹 | 60%以下 | |
吟醸酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 60%以下 | |
純米 | 特別純米酒 | 米、米麹 | 60%以下 |
純米酒 | 米、米麹 | 70%以下 | |
本醸造 | 特別本醸造酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 60%以下 |
本醸造酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 70%以下 |
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吟醸は初心者におすすめのフルーティな日本酒が多い
吟醸は「吟醸造り専用の優良酵母」を使用していています。この優良酵母が香りを良くしたり個性のある風味を醸し出しています。
吟醸と、大吟醸の違いは精米歩合の違いです。吟醸は精米歩合60%以下、大吟醸は50%以下なんですが、精米歩合の数字が小さくなるほど芳醇な香り、華やかさ、そして上品な風味に仕上がります。
この吟醸や大吟醸に純米がつくと、米だけで作った贅沢な吟醸酒になります。
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日本酒は甘口がいい?辛口がいい?
日本酒の初心者の方でよく言われるのが、日本酒飲んだことないから甘口がいいかな?です。
まずその前に、日本酒は甘口だから飲みやすいというわけではありません。
日本酒には日本酒度というのがあり、プラスが大きくなるほど辛口で、マイナスが大きくなるほど甘口になります。
大吟醸とかになると、プラスマイナスゼロからプラス5くらいまででも飲みやすく、辛いと思うことはないですね。あまりマイナスになると逆に好みが分かれてしまいます。
最高級な日本酒をプレゼント!辛口・甘口も一目でわかる人気銘柄15選の記事で日本酒度について詳しく書いていますのでそちらも参考にしてみてください。
初心者向け日本酒おすすめ5選
今回5種類の日本酒をご紹介しますが、これ以外にも美味しい日本酒は数えきれないくらいあります。
紹介しだすとキリがないので、5種類のみのご紹介にしますが、ぜひ他にも自分好みの日本酒を見つけてみて下さい。
出来るだけ値段も高すぎず、それでいて手に入りやすいものを選びました。
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山口県 獺祭 純米大吟醸 三割九分
どうしようか悩みましたが、獺祭はすごく定番なのでまずご紹介します。
今、高級な日本酒で一番有名なお酒です。獺祭の特徴は、すべてが「純米大吟醸」なんです。その中でもお米の精米歩合によって種類が分けられて、精米歩合が低くなるほどお値段も高くなります。
今回は、値段も高すぎず飲みやすさもある、三割九分をご紹介しました。
獺祭45、獺祭三割九分、獺祭二割三分などがあり、純米大吟醸しか作らずその中で精米歩合で差をつけるというまさに美味しい酒しか造らないことに徹した蔵です。
日本酒を語る上で一度は飲んでおきたいお酒ですね。
山形県 くどき上手 純米吟醸
くどき上手でも種類が色々あるのですが、一番定番でくどき上手を一躍人気者にした商品が、こちらの純米吟醸になります。
このお酒はとにかくフルーテな香りが特徴で、日本酒が苦手な方や初めて飲む方も美味しいと思えるお酒になっています。
甘くなく辛くなく、味わいもすごくまろやかです。日本酒が初めての友達と集まって飲んだら、全部飲みきってしまうんじゃないかと思います。
愛知県 醸し人九平次 純米大吟醸 雄町
フランスの三つ星レストランでも採用されるほど味の評価の高い日本酒です。
サラッと飲める日本酒もいいのですが、日本酒の濃厚な米の旨味を堪能できるのがこちらのお酒になります。
もちろん吟醸の華やかな香りも楽しめ、一口飲んだときに酸味が口の中にふわっと広がります。
初めての方でも、日本酒の米の味わいを楽しんでみたいなという方にぜひおすすめの日本酒です。
山形県 楯野川 純米大吟醸 清流
清流の名前の通り、キレイな透明感のある味わいに仕上がっています。
初心者向けな理由のひとつに、アルコールは14度と少し低めで、飲み口がすごく柔らかく口当たりの良さが特徴になっています。
口当たりはフレッシュさがあり華やかな香りと酸味が絶妙なバランスで後味もスッキリしています。
値段もお手頃で、コストパフォーマンスも抜群の純米大吟醸酒です。
秋田県 雪の茅舎 純米吟醸
NHKプロフェッショナル仕事の流儀で取り上げられ、さらに人気が急上昇しています。
フルーティな香りと上品な甘みが特徴で、飲んだ最後はほどよい酸味がすっきりしていて、飲みやすくサラッと飲めてしまいます。
秋田県で伝説といわれる高橋藤一杜氏が生み出す日本酒をぜひ味わってみてください。
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日本酒は飲むグラスも大事です。2019日本酒のグラス選びで美味しさを比較!おしゃれな酒器で地酒を楽しもうの記事もよかったら参考にしてみてください。
大手おブログサイトにも取り上げられた記事で、日本酒の美味しさはグラスでも変わる!ってことを知って頂けると思います。
日本酒初心者におすすめのsaketaku
日本酒を毎月届けてくれるプロ厳選のおすすめ日本酒「saketaku」というサービスが今すごく人気です。
自分で美味しい日本酒を探すのって難しい。日本酒の詳しい説明が知りたい。日本酒に合うつまみがほしい。日本酒を勉強したい。
こんな方にはぜひこのsaketakuで日本酒を購入することをおすすめします。日本酒の良さを飲んで、見て理解できるようになります!
日本酒初心者さん必見!saketakuで酒とつまみを自宅で楽しもう
まとめ
いかがでしたか?日本酒を飲んだことがない方、日本酒初心者の方でも日本酒を楽しもうと少しは思って頂けたかと思います。
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でも日本酒の悪いイメージは完全になくなったよ。
福桃
ぜひみなさんも美味しい日本酒を飲んでください!
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